![250411_winup_opt.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/184128/934aaca1-6f72-4afd-9ad4-727bab93dc08.jpeg) ## はじめに Parallels上のWindows 11 Home (ARM版) で、OSバージョンが22H2のまま自動アップデートされず、サポートが終了していることに気づきました。これは仮想環境特有の問題のようです。 本記事では、同様にParallels上でWindows 11を使用していて「アップデートされない」と感じている方、あるいはまだ気づいていない方に向けて情報を共有いたします。 ### 問題のポイント - Windows Updateでエラーは出ていなかったが、実際にはサポートが終了したバージョンのままでした - Parallelsの最新版を使用していても、自動的にアップグレードされませんでした - Microsoft公式のWindowsインストールアシスタントはARM版には対応していません ![SS 2025-04-11 10.39.15.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/184128/619cedff-b1a8-4e4e-9c11-6279d69993af.png) <span class="mxt-caption"> ▲ 図1: Windows Updateで特に警告は出ていなかったと思ったが、実際はサポートが終了している </span> ### 問題の根本構造 - Parallelsが提供するWindowsは「Windows 11 for ARM」であり、x64版とはアップデートの仕組みが異なります - ARM環境では、大型アップデートが自動で提供されないことがあります ### 見過ごしやすい症状 - Windows Updateが正常に機能しているように見えます - 「再起動して更新」などの表示も通常通りです - しかし、`winver` コマンドで確認するとバージョンが22H2のままになっており、サポートが終了しています ### なぜこうなるのか - Windows 11 ARM版はx64版と異なり、Parallels環境では大型アップデートが自動適用されない場合があります - これは、使用されているARM向けISOの特性や、x64向け更新ツールが利用できない制約によるものです --- ## アップデート作業の概要 Windows 11 ARM 22H2から24H2への手動アップグレードは、以下の手順で行います。 1. UUP dumpというサービスを使用して、Windows 11 24H2 ARM64版のISOを生成します 2. Parallels内のWindows環境でそのISOを使用し、インプレースアップグレードを行います 3. 必要に応じてParallels Toolsを再インストールします > 💡 ZIPファイルを必ず展開してからコマンドを実行すること、作業用フォルダに30GB以上の空き容量を確保することが重要です。 --- ## アップデート作業の詳細 ### ステップ1:UUP dumpでISOを作成 - [https://uupdump.net](https://uupdump.net) にアクセス - 検索窓に `Windows 11 24H2 arm64` と入力して検索 - 最上位に表示される「26100.xxxx」(ビルド番号、その時点で最新のものを選択)をクリック ![SS 2025-04-11 10.53.39.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/184128/1b2e9bd2-e384-44aa-9dc7-ad95c0817dae.png) <span class="mxt-caption"> ▲ 図2: UUP dumpでの検索結果(最新ビルドを選択) </span> - 表示言語として「日本語」を選択、エディションは現在の環境に合わせて選択(Home/Pro) - 「Download and convert to ISO」を選択し、ZIPファイルをダウンロード - ZIPを任意のフォルダに展開(展開必須) - フォルダ内の `uup_download_windows.cmd` を右クリック → 管理者として実行 ![SS 2025-04-11 16.11.11.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/184128/ed5778cb-9b2c-41b3-856f-e0102232502d.png) <span class="mxt-caption"> ▲ 図3: ISOビルド中のコマンドプロンプト画面(自動でISOが生成される) </span> - Microsoft公式サーバーからファイルがダウンロードされ、自動でISOが生成されます(所要時間目安:20〜60分) ### ステップ2:ISOを使ってアップグレード - 生成されたISOを右クリック → 「マウント」 - マウントされたドライブ内の `setup.exe` を実行 ![SS 2025-04-11 16.08.35.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/184128/42391105-6501-4137-8697-db8386e9550f.png) <span class="mxt-caption"> ▲ 図4: setup.exeを実行し、ライセンス確認画面に進む </span> - 「個人用ファイルとアプリを保持する」を選択してアップグレードを開始 - 数回の再起動を経て完了(30〜60分程度) ![SS 2025-04-11 16.11.49.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/184128/3fb4ce95-d16b-48ec-9e7d-204ed8e8406c.png) <span class="mxt-caption"> ▲ 図5: アップグレード中の画面(数回の再起動が入る) </span> - `winver` コマンドで24H2に更新されたことを確認 --- ### ステップ3:Parallels Toolsの確認 アップグレード後に仮想環境との連携が不安定な場合: - Parallelsメニュー → 「アクション」→「Parallels Tools を再インストール」 - 再起動後、共有クリップボードやドラッグ&ドロップ機能などが復旧します --- ## おわりに Parallels上のWindows 11 ARM版は、一見正常でもサポート切れのバージョン(22H2など)で動作している可能性があります。大型アップデートが自動適用されないため、放置するとセキュリティリスクが生じます。本記事の手順が、同様の環境をお使いの方の参考になれば幸いです。 --- ## まとめ - Parallels上のWindows 11 ARMは、大型アップデートが自動で提供されないことがあります - `winver` コマンドでバージョン確認を行い、22H2であればアップグレードを検討しましょう - UUP dumpを使えば、安全かつ正規の方法で24H2へアップデートできます - UUP dump利用時はZIP展開が必須 --- ## 動作環境 - ハードウェア:MacBook Pro M1 Pro(2021年モデル) - 仮想環境:Parallels Desktop 19.4.2(Standard Edition) - ゲストOS:Windows 11 Home 22H2 → 24H2へアップグレード - 作業実施日:2025年4月 --- ## 参考リンク - [UUP dump 公式サイト](https://uupdump.net) - [Parallels Desktop](https://www.parallels.com/jp/) - [Windows 11 バージョン情報(Microsoft)](https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/release-health/) - [Windows 11 ARM ISO ダウンロード(Microsoft公式)](https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11arm64) > [!info] このノートは [Parallels上のWindows 11 ARMが22H2のままアップデートされない問題と手動アップグレード手順 #Windows11 - Qiita](https://qiita.com/hann-solo/items/d9f1d277943e2470818d) でも公開しています。