
## Obsidianと坐禅
GTD(Getting Things Done)のデビッド・アレンは、彼自身の武道の体験を踏まえ、タスク管理の目的は、平穏で柔軟な心を得ることだと強調しています。
わたしにとっても、Obsidianなどのツールを使う目的は、穏やかな心を得ることです。この穏やかな心の基準地点は、瞑想やマインドフルネス、坐禅を通じて想像できます。
> [!smile] 東洋や日本で連綿と伝えられてきた哲学・道の具体的実装が減ってきています。たとえば、日本料理も精神性から離れつつあります(それ自体は悪いことではありません)。
このような背景から、Obsidianの使い方のコツの一部として、坐禅を紹介するメモを書くことにしました。坐禅を通じて、内なる平安を想像し、日常に反映させる一助となれば幸いです。
## 坐禅のすすめ:脳内のおしゃべりを自覚する
瞑想やマインドフルネスと坐禅の目的は同じです。心を穏やかにし、内なる平静を見つけること。なかでも坐禅には長い歴史があります。せっかく日本にいるのですから、その伝統を活用しない手はありません。
> [!smile] 坐禅会に参加しても、詳細な指導を受けられることは稀です。逆に、自学自習で始めることも、悪いアイデアではないとおもいます。
まず目指したいのは「脳内のおしゃべりを自覚する」ことです。このおしゃべりを抑えたり、無くしたり、さらには悟りを得るには師匠やガイドが必要ですが、この記事では「脳内のおしゃべりを自覚する」までをゴールとします。
## 坐禅の具体的な方法
### 姿勢
姿勢は、半跏趺坐もしくは結跏趺坐が一般的です。あぐらをかいて、足首を太ももの上に起きます。尻の下にクッションや座蒲を置くとやりやすくなりますが、必須ではありません。目は半眼と言いますが、寝なければなんでも大丈夫です。
### 場所
静かな場所、明るすぎない場所、一人になれる場所が理想ですが、これも必須条件ではありません。呼吸を意識することが目的なので、環境は柔軟に。
### 時間
本来は45分だそうですが、現代人のライフスタイルを考えると、15分でも十分だとおもいます。
> [!smile] 個人的には、準備を含めて17〜18分でスマホのタイマーをセットしています。
### 呼吸を意識する
呼吸に意識を集中させます。方法はいくつかありますが、数を数えながら呼吸する方法や、吸う時と吐く時に特定の言葉や音を出す方法があります。どの手段を選ぶかは自由です。目的は、呼吸を意識することです。
おすすめを挙げるとすれば、呼吸の数を数える(数息観)です。やりかたは「[坐禅 数息観](https://duckduckgo.com/?q=%E5%9D%90%E7%A6%85+%E6%95%B0%E6%81%AF%E8%A6%B3)」などを見てください。
### 脳内のおしゃべりに気づく
しずかに坐って呼吸を数えていますと、だいたい3を数えるころまでは呼吸に集中できますが、次第に別のことが頭に浮かびはじめます。そのときは「ああ、別のことが頭に浮かぶなあ」と自覚して、また呼吸を数えることに戻ります。
## 深堀りしたい方へ
さらに深く学びたい方は、本を読んだり、坐禅会に参加したり、ガイドをしてくれる師匠を探すと良いでしょう。そうすることで、より深い理解と実践が可能になります。
> [!smile] 個人的には、少し本を読んで、ひとりで実践すれば、とりあえずは十分ではないかとおもいます。
## 参考リンク
- その他Obsidianの便利な使いかたはこちら:[Obsidian|使いかたとコツ(目次)](https://qiita.com/hann-solo/items/ac8fa75394813e8adcf4)
- Obsidianの入門向け解説はこちら:[ゼロイチObsidian|ゼロからはじめるObsidian案内](https://qiita.com/hann-solo/items/22bcaa81b695ddb47238)