
## はじめに
先日、元社長の旧友に「面白い本ない?」と聞かれました。ありきたりなビジネス書ではない、本質的・普遍的な価値を持つ(であろう)10冊を厳選してリストを贈りました。経営経験も豊富な彼にも興味をもってもらえるような、思考の幅を広げるセレクションです。
このリスト、メールで送るだけではもったいない。日々思考を巡らせる経営者やリーダー、知的好奇心旺盛な読書家の役にも立つはず。そう思い、少し解説を加え、公開することにしました。
ビジネス、異分野の視点、テクノロジー、そして失われた知恵。思考を広げる・深める珠玉の10冊(のはず)です。
## まずはビジネス寄り
> [!smile] これからのビジネスや組織の向かう先を予見する2冊。
* **[問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション](https://www.amazon.co.jp/d/4761527439)** (安斎勇樹、塩瀬隆之)
* イノベーションは「問い」から生まれる。本質的な問いを立て、対話を通じてチームの創造性を引き出す実践書。組織変革を目指すリーダーへ。
* **[岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。](https://www.amazon.co.jp/d/4865014225)** (ほぼ日刊イトイ新聞)
* 任天堂・岩田聡氏の言葉から、経営と創造の哲学を学ぶ。誠実な人柄と本質を突くリーダーシップ論に触れてください。
## すこしビジネスから離れて
> [!smile] 異なる世界観に触れ視野を広げることは、ビジネスの助けにもなるはず。
* **[職業としての小説家](https://www.amazon.co.jp/d/4101001693)** (村上春樹)
* 世界的作家の創作への姿勢、規律、そして孤独。分野は違えど、何かを成し遂げようとするすべての人に響く普遍性があります。
* **[昆虫学者はやめられない](https://www.amazon.co.jp/d/4101041210)** (小松貴)
* 未知への探求心、観察眼、対象への情熱。一つのことを突き詰める人間の凄みと面白さ。専門性や「好き」を貫く力に通じます。
## ソフトウェアテクノロジー
> [!smile] 現代と近未来の支配的要因はソフトウェア。知識を得て損はない。
* **[教養としてのコンピューターサイエンス講義](https://www.amazon.co.jp/d/4296000454)** (ブライアン・カーニハン)
* 非エンジニア向け。デジタル社会の基盤であるコンピューターサイエンスの考え方を平易に解説。現代の必須教養の第一歩。
* **[コーダーズ 凄腕ソフトウェア開発者が新しい世界をビルドする](https://www.amazon.co.jp/d/4822289796)** (クライブ・トンプソン)
* 世界を変えるソフトウェア開発者の文化と思考を知る。テクノロジー主導の時代を理解する鍵がここに。
* **[ゲームで学ぶPython! Pyxelではじめるレトロゲームプログラミング](https://www.amazon.co.jp/dp/4297146576)** (北尾崇)
* 手を動かしてみたい好奇心旺盛な方へ。Pythonでゲームを作りながら、プログラミングの楽しさと本質に触れる入門書。
## 失われた知恵
> [!smile] 未来は過去の上に。失われた土台(知恵)から得るものは多いはず。
* **[茶の本](https://www.amazon.co.jp/dp/475625280X)** (岡倉天心)
* 日本の美意識と精神性を説いた古典的名著。「わびさび」や簡素さの中の豊かさなど、効率とは異なる価値軸を与えてくれます。
* **[土を喰う日々](https://www.amazon.co.jp/dp/4101141150)** (水上勉)
* 自然と共に生きる丁寧な暮らしを綴った随筆。経済合理性とは対極にある、人間本来の豊かさを思い出させてくれます。
* **[始めよう。瞑想:15分でできるココロとアタマのストレッチ](https://www.amazon.co.jp/d/4334784852)** (宝彩有菜)
* 情報過多で多忙な現代人に。思考をクリアにし、心の平穏を取り戻す実践的な瞑想入門。経営者のメンタルケアにも。
### おわりに
広めのジャンルから、しかし軸となる哲学は一貫するように選んだ10冊でした。
これらの本が、視野を広げ、思考を深めるきっかけとなれば幸いです。気になる一冊から、ぜひ手に取ってみていただけるとうれしいです。
> [!info] このノートは [経営に携わるかたのための「思考を深める」推薦図書10選 - 虎(牛)龍未酉2.1](https://masatler.hatenablog.com/entry/2025/03/28/192745) でも公開しています。