## プロセスとアウトプット
プロセス(手段・方法・手続き)とアウトプット(成果・成果物)を区別することは重要です。
たとえば野球の場合、フォームを変えるのがプロセスで、ヒットの増加がアウトプットとなるでしょう。
ビジネスの場合、社内研修を例にとると、講義やワークがプロセスで、次回までに実施することやスキルアップがアウトプットになります。
あるいは製造工程では、加工や組立がプロセスで、完成品や生産報告がアウトプットでしょう。
## IPOモデル
これはもうすこし一般化することができ、俗にインプット→プロセス→アウトプットモデル(IPOモデル)として知られています。
```mermaid
graph LR
subgraph IPOモデル
i01([インプット]) -- プロセス --> o01([アウトプット])
end
```
<span class="mxt-caption">▲ プロセスとアウトプットの区別がまずは重要</span>
> [!note]- 英語版WikipediaのIPOの項目には
> 「プロセスを記述するための最も基本的な構造」とあります。
> https://en.wikipedia.org/wiki/IPO_model
さきほどの野球の場合だと、現在のフォームのビデオ分析やコーチからのアドバイスがインプットになりそうです。
```mermaid
graph LR
subgraph 野球の場合
i01([分析やアドバイス]) -- フォーム改造 --> o01([ヒットの増加])
end
```
<span class="mxt-caption"> ▲ 野球の例なら考えやすいが……</span>
研修であれば、事前課題がインプットになるでしょう。
```mermaid
graph LR
subgraph 研修の場合
i02([事前課題]) -- 講義やワーク --> o02([次試したいこと])
end
```
<span class="mxt-caption"> ▲ よく設計された研修もIPOモデルに沿っている</span>
## 陥りがちなこと
このようにインプット→プロセス→アウトプットと整理するとものごとの見通しがよくなります。しかしながら、注意していないと==陥りがちなパターン==があります。
たとえば、プロセスは明確だが、アウトプットはあいまい、ということが起きがちです。たとえば、社内会議で、議論は白熱するが具体的な行動が決まらず、いい話をした満足感でおわってしまう。客先に訪問してきたものの、なにが前進したか具体的ではない。などです。
あるいは、プロセス(手続き)を抜きにしてアウトプットを押し付けることも起きがちです。つまり、社内会議で、こちらの要望は押し付けて決定事項とするが、納得を醸成するプロセスがない。客先に行って値上げは伝えてくるが、納得を得られる情理を尽くした対話がない、などは誰しも身に覚えがあったりするのではないでしょうか。
「どういうプロセスで」「なにをアウトプットするのか」を両にらみで考えられる・伝えられるようになると、マネジメントの役割である「人を通じて事を成す」が、いい感じに実現できるようになります。
また、プロセスとアウトプットが明確になると、そのために必要な==インプットも自然と明確になっていく==ものです。
## さらにステップアップ
お気づきかとおもいますが、このインプット→プロセス→アウトプットは1回で完結することはほとんどありません。実際には、[[アウトプットの連鎖]]が発生します。
また、[[アウトプットとアウトカムの区別]]ができると、いっそう細やかにマネジメントできるようになるでしょう。