## アウトカムは外部への成果やインパクト
マネジメントを実践するにあたり、[[プロセスとアウトプットの区別]]をすると有益なこと、これはIPOモデル(インプット→プロセス→アウトプット)として幅広い分野で利用されていること、[[アウトプットの連鎖]]がおきることなどを確認しました。
さらにこの考えかたの精度を上げていくために、アウトプットとアウトカムを区別すると便利です。
アウトプットとアウトカムの区別方法にはいくつか流儀があります。実務上シンプルに使いやすいのは「主語の違い」と捉えることです。
つまりアウトプットは「自分が出した成果物・出力」。アウトカムは顧客に起きた変化などの「外部にもたらした成果・インパクト」です。
| | (自分が出した)アウトプット | (外部にもたらした)アウトカム |
| ---- | ---- | ---- |
| 野球 | ヒット増 | 優勝、ファンの増加 |
| 営業研修 | 質問準備、提案書作成 | 顧客満足度向上 |
| 製造工程 | 完成品、生産報告 | 売上向上、シェア向上 |
| ワクチン提供 | ワクチンの無償提供 | 死亡率の低減 |
## アウトカムの特徴
このようにアウトプットとアウトカムをわけて考えることは、なにがうれしいのでしょうか。
アウトカムの特徴は、外部要因によって左右されることです。
```mermaid
graph
subgraph b01[IPO]
i01([インプット]) -- プロセス --> o01([アウトプット])
end
subgraph b10[外部要因]
direction TB
e01([市場状況])
e02([顧客の意向])
e03([競合の動向])
end
out[アウトカム]
o01 --> out
e01 --> out
e02 --> out
e03 --> out
```
<span class="mxt-caption"> ▲ アウトプットとアウトカムを区別できるとマネジメントの腕が上がる</span>
アウトプットは意図した結果を出すことは比較的容易ですが、アウトカムは市場の状況や競合の動向、顧客の意向などの影響を受けるので、こちらの思いどおりになるとは限りません。
このことを明確に意識できると、マネジメント行動としては
- アウトカムが狙い通りでなかったとき、反省しすぎを防げる
- 外部要因はいったん保留し、自分たちのプロセス改善・アウトプット改善に集中できる
- 外部要因を考慮し、それでも意図したアウトカムが出せるよう、アウトプットを工夫できる
などのうれしさがあります。
なにが起きているのか、なぜそうなっているのか。事象や原因をいい感じに分類できるとマネジメントのレベルがあがっていきます。[[プロセスとアウトプットの区別]]や、アウトプットとアウトカムを区別することは、有益な分類方法だといえるでしょう。
> [!warning] 細かすぎには注意
> ただし、「常に」「細かく」区分けすると、かえってわかりにくくなります。
> 状況や相手に応じて、分類の肌理をわけるのも、マネジメント実務ではたいせつです。
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