![b3f51d86-ae37-4043-88da-67e6488e2886_opt.jpg](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/masatora_bd5/20250915/20250915233410.jpg) ## 今月の経営キーワード `バリュー・ディシプリンズ(価値規律モデル)` 「高品質・低価格・顧客対応すべて」を狙えば、強みはぼやける。戦略とは「やらないことを決めること」。その羅針盤が「バリュー・ディシプリンズ」です。 ## ミニクイズ 「バリュー・ディシプリンズ」を、実務で使いやすく表現した“価値軸”の組み合わせはどれでしょう? A. 品質軸・価格軸・納期軸 B. 革新軸・効率軸・集中軸 C. 手軽軸・商品軸・密着軸 D. 規模軸・範囲軸・スピード軸 →[回答とその理由は記事の最後に掲載しています](#答え) ## 解説 バリュー・ディシプリンズ(Value Disciplines)は、「顧客価値の規律」とも訳され、企業は**3つの価値提供の方向性のうち、どれか1つで圧倒的になり、残りの2つは業界標準レベルを維持すればよい**、という経営モデルです。 提唱者であるトレーシーとウィアセーマは、その方向性を以下の3つに整理しました。 - **Operational Excellence** (卓越したオペレーション) - **Product Leadership** (製品のリーダーシップ) - **Customer Intimacy** (顧客との親密性) このモデルを実務に落とし込み、分かりやすく表現したのが、「3つの軸」という考え方です。 > [!info] 実務で使う「3つの軸」 > > - **手軽軸**:価格、納期、利便性などで勝負する。 > - **商品軸**:製品やサービスの品質、機能、デザインで勝負する。 > - **密着軸**:顧客との関係性や個別対応で勝負する。 このモデルの肝は、資源を投入する「主戦場」を意図的に選ぶこと。今回はまずこの全体像を掴み、**次回以降、この3つの軸を一つずつ深掘りしていきます。** ## LLMに聞いてみよう このキーワードについて、LLM(生成AI)に下記のように質問することで、さらに多角的な視点を得られます。自社の状況に合わせて、ぜひ試してみてください。 > [!check] プロンプト例 > > - バリュー・ディシプリンズの「手軽軸」「商品軸」「密着軸」について、それぞれのメリット・デメリットを教えて。 > - 私たちの会社は〇〇業界のBtoB企業です。この業界で「密着軸」を主軸にする場合の成功事例と注意点を教えてください。 > - 自社の主軸を「商品軸」から「手軽軸」へ転換したい。どのようなリスクがあり、何から着手すべきか壁打ち相手になって。 ## 参考リンク 以下のリンクでは、バリュー・ディシプリンズや、それを活かすヒントを知ることができます。 > [!check] 詳細はリンクをクリックしてご覧ください - [ビジネスモデルを戦略的にする―価値基準モデルの活用|bizzine](https://bizzine.jp/article/detail/174?p=3) → 「ナンバーワン企業の法則」をもとに、バリュー・ディシプリンズの考え方や成功事例に触れられます。 - [3C分析の目的と具体的な企業事例をわかりやすく解説|Leapt Blog](https://blog.leapt.co.jp/3c-analysis-purpose-and-business-examples) → 3C分析と比較しつつ、バリュー・ディシプリンズの各軸(手軽軸・商品軸・密着軸)の応用ポイントを解説。 ### 経営キーワードの過去記事で関連するもの - [[📘経営キーワード_2024年03号:USP]] - [[📘経営キーワード_2023年01号:ブルー・オーシャン戦略]] - [[📘経営キーワード_2024年04号:4C]] ## 答え 正解は **C. 手軽軸・商品軸・密着軸** です。 バリュー・ディシプリンズが提唱する3つの価値の方向性(卓越したオペレーション、製品リーダーシップ、顧客との親密性)を、実務で使われている言葉で表現したものがCの組み合わせです。 1つの軸で120点を取り、残りは及第点を目指す「選択と集中」が、このモデルの核心です。あなたの会社は、どの軸で顧客から「選ばれる存在」になっていますか? <div style="text-align: right;"> 以上 </div>