
## 今月の経営キーワード
`バリュー・ディシプリンズ(価値規律モデル)`
「高品質・低価格・顧客対応すべて」を狙えば、強みはぼやける。戦略とは「やらないことを決めること」。その羅針盤が「バリュー・ディシプリンズ」です。
## ミニクイズ
「バリュー・ディシプリンズ」を、実務で使いやすく表現した“価値軸”の組み合わせはどれでしょう?
A. 品質軸・価格軸・納期軸
B. 革新軸・効率軸・集中軸
C. 手軽軸・商品軸・密着軸
D. 規模軸・範囲軸・スピード軸
→[回答とその理由は記事の最後に掲載しています](#答え)
## 解説
バリュー・ディシプリンズ(Value Disciplines)は、「顧客価値の規律」とも訳され、企業は**3つの価値提供の方向性のうち、どれか1つで圧倒的になり、残りの2つは業界標準レベルを維持すればよい**、という経営モデルです。
提唱者であるトレーシーとウィアセーマは、その方向性を以下の3つに整理しました。
- **Operational Excellence** (卓越したオペレーション)
- **Product Leadership** (製品のリーダーシップ)
- **Customer Intimacy** (顧客との親密性)
このモデルを実務に落とし込み、分かりやすく表現したのが、「3つの軸」という考え方です。
> [!info] 実務で使う「3つの軸」
>
> - **手軽軸**:価格、納期、利便性などで勝負する。
> - **商品軸**:製品やサービスの品質、機能、デザインで勝負する。
> - **密着軸**:顧客との関係性や個別対応で勝負する。
このモデルの肝は、資源を投入する「主戦場」を意図的に選ぶこと。今回はまずこの全体像を掴み、**次回以降、この3つの軸を一つずつ深掘りしていきます。**
## LLMに聞いてみよう
このキーワードについて、LLM(生成AI)に下記のように質問することで、さらに多角的な視点を得られます。自社の状況に合わせて、ぜひ試してみてください。
> [!check] プロンプト例
>
> - バリュー・ディシプリンズの「手軽軸」「商品軸」「密着軸」について、それぞれのメリット・デメリットを教えて。
> - 私たちの会社は〇〇業界のBtoB企業です。この業界で「密着軸」を主軸にする場合の成功事例と注意点を教えてください。
> - 自社の主軸を「商品軸」から「手軽軸」へ転換したい。どのようなリスクがあり、何から着手すべきか壁打ち相手になって。
## 参考リンク
以下のリンクでは、バリュー・ディシプリンズや、それを活かすヒントを知ることができます。
> [!check] 詳細はリンクをクリックしてご覧ください
- [ビジネスモデルを戦略的にする―価値基準モデルの活用|bizzine](https://bizzine.jp/article/detail/174?p=3)
→ 「ナンバーワン企業の法則」をもとに、バリュー・ディシプリンズの考え方や成功事例に触れられます。
- [3C分析の目的と具体的な企業事例をわかりやすく解説|Leapt Blog](https://blog.leapt.co.jp/3c-analysis-purpose-and-business-examples)
→ 3C分析と比較しつつ、バリュー・ディシプリンズの各軸(手軽軸・商品軸・密着軸)の応用ポイントを解説。
### 経営キーワードの過去記事で関連するもの
- [[📘経営キーワード_2024年03号:USP]]
- [[📘経営キーワード_2023年01号:ブルー・オーシャン戦略]]
- [[📘経営キーワード_2024年04号:4C]]
## 答え
正解は **C. 手軽軸・商品軸・密着軸** です。
バリュー・ディシプリンズが提唱する3つの価値の方向性(卓越したオペレーション、製品リーダーシップ、顧客との親密性)を、実務で使われている言葉で表現したものがCの組み合わせです。
1つの軸で120点を取り、残りは及第点を目指す「選択と集中」が、このモデルの核心です。あなたの会社は、どの軸で顧客から「選ばれる存在」になっていますか?
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以上
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